最近の新聞では、これから、あらゆるモノと人がインターネットでつながる、IoTやAI(人工知能)が発達していくと、約半分の人の仕事は、コンピューターにとって代わられる、そして逆に生き残れると予測されるのは、アーティスト、ダンサー、デザイナーや建築家といった、より創造性を求められる職種である、なんて言われています。
では、子どもにどうしたら創造力を身につけられるのでしょう?
そもそもそんなものは生まれつきの能力だろう!英才教育を受ければいい!〇〇のお教室やアトリエに行けばいい!なんて色々な意見があると思います。
確かに、本人の才能によるところもあるでしょうし、どんな教育方法もそのお子さまの性格や元々持っている能力が引き出せるのであれば正解だと思います。
ここで「創造力」が発揮される、何か新しい物が生まれる時にどのようなことが起きるのかちょっと考えてみましょう。
① 何かに困っていて解決したい、もしくは何かを欲しいと熱心に思う
② いろいろな視点で考え、行動してみる
③ 解決方法に気づく、思いつく
④ 気づいた、思いついたアイデアを形にしていく
・これを何度も繰り返す
・ひとりで行う場合もあれば、グループやチームで行う場合もある
といったところでしょうか。
何も特別なことは、起きていませんね。でも、実際には②~④が難しいんです。
いろいろな見方ができない、気づかない、思いつかない、形にできない…
つまり、「想像・イマジネーション」する力が足りないからなんです。これに必要なのは、実は、幼い頃からの「経験・体験」なんです。
では、どの様な経験・体験が必要なのでしょう。一つの例として、ミサミサ先生が自分の子ども達に、小学校に行く前までに絵画や工作を通してしていたことを紹介します。
・いろいろな材料や道具を与える、自由に使わせる
例えば、100色の色えんぴつ、紙、ごみ(製品の梱包材など)、ハサミ、テープ等
・既存のゲーム、おもちゃを与えない(つみき、レゴはOK)
・スマホ・テレビのゲーム、ネットを使わせない
・何か作る時は、好きに作らせる(もちろん危険が無い様に見守ります)
・親は、手伝わない
(聞いてきても、子どもの力を信じて手助けしない。
でも、何と格闘して、どんな壁を乗り越えようとしているか、
常にアンテナを張りながら見守ることが大切)
小さな子どもに上の①~④の作業をさせているんです。自ら失敗し、乗り越える経験をくり返すことで、幼いなりに、問題解決能力が身につき、上手く、自分の作りたかったものが出来れば、大きな自信に繋がっていくんです。「できた!」と成果品を持ってきた時は、もちろん褒めてあげます。
実は、褒め方がとても大切で、ただ「できたね!」はNG。何に苦労したか、乗り越えたかを認めてあげ、「〇〇を頑張って、〇〇ができるようになったんだね。すごいね!」といった感じで具体的にほめて、親子一緒に心から喜ぶことが一番です。
「自分でがんばった」という経験は、次の何かを始める時のチャレンジ精神、やり遂げる精神力にもつながります。これは、絵や工作だけでなく、家族で過ごすあらゆるイベントや普段の生活でも似た場面はたくさんありますよね。
「子育ては、信じる、待つ、ともに喜ぶの3つ!なのよ」とミサミサ先生は言います。
これは、あくまでもミサミサ先生の教育方針のひとつですが、うちの子どもたちに実際にそんな力が身についているかは、残念ながら社会人になっていないので、まだ実証できていませんが。
何でも作れる子ども(大人)というのは、2つの要素を持っていると思います。
ひとつは、創りたい!という「情熱」そして、自分の創作経験により「自信」がある子(大人)ではないでしょうか。アトリエニョッキではこんな考え方でお子さまの「想像力」を身につけるお手伝いをしたいと思っています。もちろん、ご紹介したように、ご自宅でできることもたくさんあると思いますので、いろいろとチャレンジしてみてください。
by タクタク